ムームーDNSを使ってメールだけ別サーバーで運用する方法
目次

前提知識

前提知識として今回は3つのサーバーが登場する。
- DNSサーバー:名前解決(ドメインをIPアドレスに変換)を行う
- Webサーバー:Webホスティングを行う
- メールサーバー:メールホスティング(送受信)を行う
ムームーDNSとは
ムームーDNSとはWebサイト運営やネットショップ運営を同じドメインで使えるようにするサービス。
一般的に、例えばWebサイト example.com をXSERVERで運用して、ネットショップ shop.example.com をEC-CUBEで運営することは普通はできない。
しかしムームーDNSを使えば(ムームードメインの関連サービス限定だが)ロリポップ!やヘテムルでWebサイト運用し、カラーミーショップでネットショップを運営する、といったことができる。
一般的なケース(名前解決もWebサイトもメールもXSERVERで運用する)

この場合はネームサーバー設定変更
でGMOペパボ以外 のネームサーバを使用する
を選択し、XSERVERのDNSサーバー(ネームサーバー)情報を入れてやるだけでよい(図にメールサーバー書き忘れました)。
ネームサーバー1 ns1.xserver.jp
ネームサーバー2 ns2.xserver.jp
ネームサーバー3 ns3.xserver.jp
ネームサーバー4 ns4.xserver.jp
ネームサーバー5 ns5.xserver.jp
今回のケース(名前解決はムームーDNS、Webサイトはロリポップ!、メールはXSERVERで運用する)

しかしWebホスティングはロリポップ!でいいけど、メールは外部のXSERVERを使いたいといったケースがある(あくまで例。サーバー費用が二重でかかるし、普通は性能の良いXSERVERでWebホスティングしたい)。そのためにムームーDNSにはカスタム設定ができるようになっている。
先にムームーDNSのカスタム設定を行う
流れとして、先にムームーDNS
のカスタム設定のセットアップ情報変更
を設定してから、ネームサーバ設定変更
でムームーDNSを選択する流れとなる。要は「色々設定して準備できてから切り替えてや」ということらしい。今回は途中からムームーDNSに切り替える流れだったので、一番最初の設定になると手順はどうなるかしらん(おい)。
カスタム設定:設定1
- ムームーDNS > カスタム設定のセットアップ情報変更
この項目で「ホームページやメールでどのサーバーサービスを使うか」を設定する。
今回はWebホスティングをロリポップ!、メールだけXSERVERを使いたいので、種別「ホームページ」をロリポップ!に、種別「メール」を「利用しない」にする。
カスタム設定:設定2
この項目で希望のDNSレコードを追加できる。今回はここにMXレコードを追加する。
- サブドメインは空白、種別はMX、内容はXSERVERのIPアドレスを入力
- 「セットアップ情報変更」をクリック
ちなみに、この欄にすべてのDNSレコードの記載があるわけではない。あくまで追加のDNSのレコードを設定する項目である。なので設定1で選択したロリポップ!のAレコードが内部で指定されているはずである。
ムームーDNSに切り替える
ネームサーバー設定変更
に戻りムームーDNSを使用する
を選択- 保存
再度ムームーDNS
に戻り、指定ドメインのネームサーバ
が「設定済み」になっていることを確認する。これで上記の設定内容が正式に反映される(しばらく時間はかかるが意外と30分〜数時間で反映される事が多い)。
これで名前解決はムームーDNS、Webホスティングはロリポップ!、メールホスティングはXSERVERという環境で運用できるはずである。
上手くいかないときは
今回は説明のためにWebホスティングがロリポップ!、メールがXSERVERというケースにしたが、実際の案件はWebホスティングがXSERVER、メールがGoogleの G Suite というサービス、かつ使っているか分からないヘテムルがあるという環境だった‥。なので上記は実際に試した訳ではないので、もし上手くいかなかったら連絡ください。
参考文献
https://muumuu-domain.com/?mode=guide&state=muudns_setup
https://muumuu-domain.com/?mode=guide&state=custom_setup